画像表示を最適化!img要素のloading属性でWebページ表示速度アップを目指そう!

はじめに

Webページの表示速度は、ユーザー体験を大きく左右する重要な要素です。表示速度が遅いと、ユーザーはストレスを感じ、離脱してしまう可能性も高まります。

特に、画像はファイルサイズが大きくなりがちなため、ページの表示速度に大きな影響を与えます。

そこで今回は、HTMLのimg要素で利用できるloading属性に焦点を当て、画像の読み込み方法を最適化することで、Webページの表示速度向上を目指する方法をご紹介いたします。

loading属性とは?

loading属性は、画像やiframeなどのリソースの読み込み方法をブラウザに指示するための属性です。この属性を使用することで、Webページの表示速度を改善することができます。

従来、Webページにアクセスすると、ページ内の全ての画像が一度に読み込まれていました。しかし、ページを表示する際に、実際に表示領域にある画像だけを読み込み、それ以外の画像は必要になったタイミングで読み込むようにすれば、ページの表示速度を向上させることができます。

loading属性には、以下の3つの値を設定することができます。

  1. eager: ページが表示されると同時に画像の読み込みを開始します。
  2. lazy: 画像が表示領域に近づくと、ブラウザが自動的に画像の読み込みを開始します。
  3. auto: ブラウザがデフォルトの動作を選択します。

loading属性を使用するメリット

loading属性を使用するメリットは以下の点が挙げられます。

  • ページの表示速度の向上: 初期表示に必要なリソース量を減らすことで、ページの表示速度を向上させることができます。
  • 帯域幅の節約: 必要な画像のみを読み込むようになるため、ユーザーのデータ通信量の削減に繋がります。
  • ユーザー体験の向上: ページ表示が速くなることで、快適なブラウジング体験を提供することができます。

loading=“lazy” の使い方

loading属性を使用する方法は非常に簡単です。

img要素に loading=“lazy” 属性を追加するだけで、遅延読み込みが有効になります。

<img src="sample.jpg" alt="サンプル画像" loading="lazy">

loading属性使用時の注意点

loading属性は便利な反面、いくつかの注意点も存在します。

  • 古いブラウザへの対応: Internet Explorerなどの古いブラウザでは、loading属性に対応していません。そのため、古いブラウザを使用しているユーザーに対しては、代替手段を検討する必要があり、JavaScriptなどを用いた対応が必要になります。
  • レイアウトの崩れ: 画像の読み込みが遅延されることで、ページのレイアウトが崩れてしまう可能性があります。レイアウトの崩れを防ぐためには、画像のサイズを指定しておくことや、JavaScriptで適切な処理を行うなどの対策が必要です。

まとめ

今回は、Webページの表示速度を改善するための方法として、img要素のloading属性をご紹介しました。

loading属性を使用することで、ページの表示速度の向上、帯域幅の節約、ユーザー体験の向上といったメリットを得ることができます。

注意点も踏まえつつ、loading属性を活用し、快適なWebページを提供できるように心がけましょう。

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